ソファや椅子の布張りの仕事で最も重要な仕事は、それは型紙の取り方です。形状からはもちろんですが、ウレタンの硬さや柔らかさも考え、何処を引っ張ると何処にシワがよってしまうかとか、それに対応して何処を大きく型取りして、どこを小さく型取りしなければならないとか、もうこれは経験からの瞬時の判断ですね。

この写真の彼は16歳からソファ職人として働いていて、もう18年もこの仕事をしています。難しい仕事も心配なく任せられます。彼がやっているのは、座面の張り地の型紙とりです。アームの付け根の木部がウレタンと干渉していますね。しかも木部は丸棒です。この部分に布が回ってきて、隙間なく木部と絡み、そして座面下の木部との隙間でタッカーで固定しますが、どんな角度でどの程度の力で引っ張るとアームの丸棒との隙間が出ないかを考えているところです。これが上手くいかないと、どんなに腕の良い職人でも綺麗に張り仕上げができません。彼も本当にいい仕事をする様になりました。
