オーダー家具メーカーの人の層の厚さ

現在、ここの工場内で仕事をするスタッフは延で200人を超えていますが、その全員が超腕の良い職人ではないです。家具の掃除をしたり、梱包をしたりする人や、簡単な作業の手伝いをする人なども数名いて、その人と職人とのコンビネーションを上手に行うと、効率が良い利益が出る家具工場となります。

無垢材の貼り付け
無垢材の貼り付け

この写真は家具の天板になる板で、その4方が大きな無垢材を貼って仕上がるパーツになるために、4つの角は45度にカットして辺を張る仕事をしている写真です。こうなると完全に手作業ですね。機械では上手にはいきません。

オーダー家具メーカーの作業風景
オーダー家具メーカーの作業風景

こちらの写真は、そんな貼り付けた無垢材がしっかり固定されるまでの時間、この様に圧力を加えて乾燥を待つまでの写真です。これらの仕事は管理者がついていれば職人でなくてもできる作業になります。日本ではパートさんとかアルバイトさんなどと呼ばれる方に当たると思いますが、各部署に数名配置して作業の補佐をしてもらっています。日本ですと時給幾らのアルバイトとして人を集めていますが、私はそれはしません。時給はその人の能力によって変わるもので、絶対に一律にはしません。職人たちも同じです。性別や年齢や経験時間など全く関係なく、能力を使い会社への利益の貢献度だけで時給を決めるからです。この貢献度とは生産量だけではありません。自分だけでなく周りの人たちにも気を配り、全体で会社への貢献に力を使っているかも見ます。ですので、部下がどんどん育つんですね。だから内の工場では手伝いさんレベルの人も、他の工場へ行くと職人レベルだったりもしますよ。層が厚くて助かります。

この記事を書いた人

鈴木隆義