鈴木隆義 レストランなどに大人数で座れる半円型のベンチソファの製作風景です。今回のは平面上で半円で、正面から見ると背が凸凹半円状で飛び出ているデザインです。この写真の後ろに組み上げ始めた背が見えますね。職人たちがしている仕事は座の部分の張り込みです。
次の写真では、その背のパーツの下地にあるウレタンが見えます。この様に縦に溝を作って、そこに縫製をした張り地を溝に入り込む様に接着していきます。
次の写真は、ウレタンと張り地が一体になった物を背に打ち付けて固定していく所です。こうやって波波の背が出来上がっていくんですよ。でもそれには凹凸に対して張り地の縫製のバランスだったり、上下エンドの納めの具合など、かなりの技術が必要で、そこが完成品の見た目の良さとして現れるんです。
では、この様な職人って熟練工かと言うと、私の工場では熟練工ではないんですよ。職人になって半年もすると一人でできる様になります。どうしてそんなことができるのか？ですよね。答えは簡単で、難しい事を難しく教えるのではなく、難しい事を簡単に教えるノウハウがあるからなんです。だから人材確保の必要がなく、無経験者を次から次へと職人にしていくから、どんなに企業として成長しても問題はあまりないんです。いいでしょ！！！
