モール材加工（中国家具工場）

天井の回り縁やカウンターの小口やパネルの鏡板の縁など色々な変形R加工をした棒材は、日本ではほとんどサンメントの材料を使いますね。つまり既製品を使い、特注で加工すると言う発想はあまりないですね。ところが中国の家具工場は違うんですよ。逆に言えば既製品がないんです。我々は大小のR加工の刃物を使って、サンメントと同じ物を作ってしまうのです。化粧のモールですから１００％同じでなくてもほぼ同じに見えれば良いわけですから、どんな形状でも似せて作ります。写真は加工途中のモール材の写真です。

それを家具の天板小口に取り付けると写真の様なちょっと豪華な家具になりますね。中国家具工場では、何が無いからできないとは考えることは少ないんです。そうではなくて、これは無いけど、こうすればできると考える知恵があるんです。我々って凄い集団なんですよ。