こちらの椅子をご覧ください。見るからに製作に難易度が高そうな椅子に見えると思います。座り心地も最高です。
皮が張ってある部分の下地は合板です。この形に整形した型を作り、薄い合板を型に挟んでプレスして、また接着剤をつけて薄い合板を乗せてプレスしてと、そんな繰り返しである程度の厚みで腰のしっかりした曲がった椅子の形状下地を作ります。そこに体の当たる部分と負荷を考えて、それぞれ違った硬度のウレタンを貼ってから大きな鉄ブラシを使って滑らかに整形をします。まるで理髪店で髪の毛をカットする様に。
木部も凄い形状です。三次元曲線を描きながらフンガージョイントをしてブイを繋いでいます。それで強度も出さないとならないので、これこそ職人芸です。