丸くて曲がった木で作る椅子

この椅子の難易度は高かったです。背の細かな丸棒は上と下と中央では太さが変わって行き、そしてそれぞれ高さに応じてカーブも違います。下部のU型の部材に立ち上がる全ての棒は、ほぼ90度上に向かって穴を開けて差し込みますが、上部のU型の部材は前に行くに従って低くなる様に傾斜していますので、縦の部材を差し込む穴は90度ではなく全て違った角度で穴を開けています。見た目よりも難易度高いんです。

丸くて曲がった木で作る椅子を作る

今回の仕事は4台だけです。数が多ければ何度かの試作を繰り返して角度などを検証できますが、4台ではそんな予算をかけては仕事が成立しません。そこで必要なのは経験値ですね。この椅子の各部材を三次元図面として原寸大で合板の上に型板を描く職人がいます。それが一人ではなく数名いますので、何とも心強いです。そうして出来上がったのがこちらです。

家具工場で作る丸くて曲がった木で作る椅子
丸くて曲がった木で作る椅子の動画
丸くて曲がった木で作る椅子
丸くて曲がった木で作る椅子

この記事を書いた人

鈴木隆義