外部用家具に使うチーク材

春を迎え暖かくなってきましたね。そこで増えてくる仕事にガーデン家具があります。今日はその中でも木製のガーデン家具についてちょっと説明しますね。図面の仕様欄にチーク材とよく目にします。皆さんも外部用の材料として一番先に思い浮かぶのはチーク材だと思います。確かにこれが一番良さそうですね。でもチーク材と言っても色々あるんですよ。

アフリカのチーク材
アフリカンチーク

この写真のチーク材はアフリカンチークと通称呼ばれていて、アフリカで主に取れる材料なんです。クリアー塗装をすると、ちょっと暗い感じに仕上がる落ち着きあるチーク材です

アジアンチーク
アジアンチーク材

この写真のチーク材はアジアで主に取れる材料なんです。少し明るく仕上がり、清潔感を出せるチーク材です。こんなに色や木目が違うのですよ。ですので発注する時には、どんなイメージにしたいのかを明確に工場に伝えないと、ただチーク材と書いただけだと、その工場にある在庫の材料を上から使われてしまい、イメージと違った物ができたりしますので、要注意が必要ですね。それと価格も全然違うんですよ。高いのはアフリカンチーク材です。でも高い理由は木材の品質とは比例はしません。価格は人間の手間の違いと取れる量の違いなどから生まれる物ですから、安い物が悪い物と言う理論は成立しません。さて、日本の皆さんはどちらのチーク材の方が好むでしょうか?これは使用目的によって変わり、ケースバイケースですね。我々特注家具工場はこうした材料の吟味までお客様とやり取りをしながら進めています。私が工場を運営していることから、お客様との間に通訳を介さないで仕事をしていますので、こんな専門的な事まで海外発注でも成立するんですよ。この道の本当のプロでない通訳さん通しだと、なかなか思う物が手に入らず、つい妥協してしまっている方々へ。お待ちしています!

この記事を書いた人

鈴木隆義