安全安心な品質

家具の品質って何でしょう?ポイントって幾つかありますが、その中で今日は塗装仕上げについて書きます。塗装の仕上げで一番大切な事は下処理なんです。どんなに腕の良い塗装職人でも、下地が仕上がっていなければ綺麗な塗装はできません。それはサンドペーパー仕上げの丁寧さです。

オーダーチェアの塗装の下処理
オーダーチェアの塗装の下処理

この写真は背の長手の棒とアームがつながっている所をパーパー掛けしている写真ですが、この様な角が出る部分は、ペーパー掛けが一瞬止まったり、力が不規則になったりする場所ですので、パーパーの掛け方が一定でなくなり、塗装の着色剤を塗布するとムラが出やすくなるのですね。そしてそのまま塗装仕上げをすると、色が濃くなったり薄くなったり、ギザギザの筋が見えたりと、綺麗に仕上がりません。とても大切で、どんなに忙しくても手を抜いてはいけない作業の一つです。

オーダーチェアのペーパー仕上げ

この動画で写っている作業は、仕上げ後に見えない部分です。でもこの様にしっかりペーパー掛けをしています。そこは見えない部分ですが、椅子の座面の下って、座って椅子を前に動かしたりする時に手をかけて引っ張ったりしますね。そう、見えなくても手で触ることがある部分です。ざらざらしていたら気持ちが良くないですよね。後ろの仕事も詰まっていて超忙しいですが、こうしてこんな所の仕上げもしっかりやっています。

この記事を書いた人

鈴木隆義