鈴木隆義 この写真を見てください。中国の特注家具工場の技術の見せどころです。
これは無垢材ではなくて表面は木の皮である突板を貼っているんです。もちろん手張り作業です。ですのでよく見ると円錐で細くなる部分とそこが丸く曲がる部分に木目のギリギリの皺寄せが感じられると思います。この複雑な形状をは伸び縮みしない木の皮を張るのですから、これは凄い職人技ですね。でもこの仕事は、うちの工場の木工部門の職人たちのほとんど全員ができるんです。頭数を合わせた家具工場ではなく、職人が集まった特注家具工場ですので、普通とちょっと違います。
あと突板の下地ですが、これはMDFで製作しています。下地に無垢材を使うと乾燥の具合で伸び縮みした時に突板にシワが出てしまうからです。このMDFの円錐形加工も手作業なんですよ。ここにはこの仕事もできる職人がいます。
こちらが納品した写真です。結婚披露宴会場のロビーに置かれたロングソファの前に置いたテーブルがこれです。このソファもうちの仕事です。ボタン絞りのロングソファは、ジョイント部分のボタンの繋がりに違和感がないようにしないとなりません。上手にできていますか？自慢の職人たちです。