海外のフォースター建材

ホテル客室家具のオーダーをいただくと、物凄い数量の建材を仕入れします。何と言っても全てのアイテムが部屋数だけある訳ですから、これは凄い量です。でも同じ物を作るのですから、オーダー家具メーカーとしたらホテル客室家具は簡単な仕事ですね。職人もさほど必要とせず、機械と管理職がしっかりしていれば何とかなります。私の工場は基本手作り工場で、延200人を超える職人たちが特殊なオーダー家具を専門に製作していますが、この様な量産の仕事も、機械もあり管理もいますので、一般の大手特注家具工場と同じく月に何度か製作してます。

合板メーカーから出発
合板メーカーから出発

合板メーカーの倉庫をトラックが出発です。午後からどんどんカットが始まります。

フォースター建材を使う工場
オーダー家具工場の機械

同じ物を何枚もカットしていくには、やはり大型のそれなりの機械が必要になります。これはいわゆる家具職人ではなくて、機械を扱う作業員の仕事ですね。ホテルの家具となると一番大切なことはシックハウス対応のフォースター建材の使用です。世界のノンホルマリン基準はE基準となり、日本だけF基準という異質な決まりを作っていますので、フォースター、つまりF4建材は海外では非常に難しくなります。ですので、ホテル家具でも置き型の壁に固定しない家具は世界基準の同レベルのE0を使います。これで検査は十分です。でも固定家具は書類上の問題も出てきますので、数限られたF4建材を使っています。

オーダー家具製作
特注家具メーカー

その中でも特殊な形状にカットしなければならない物は、この様に職人が登場する訳です。やはり彼らの力無しでは物作りは効率と品質を保てないのです。さあ、午後から楽しみですね。

この記事を書いた人

鈴木隆義