この椅子は旅館の客室に置く椅子です。畳の部屋に置くので脚には畳擦り用の桟がついています。

この脚の下の桟のお陰で前後の揺れは起きません。でも左右の強度はかなり心配な感じのデザインです。

それでこの矢印の部分に特別大きなしっかりした補強材を入れることにしました。そこの補強材から後ろ脚に向かって頑丈に引っ張ります。特注家具工場では、そんな議論が毎日各所で行われています。そして出来上がった椅子がこれ。
職人たちも嬉しそうに強度を実感しています。私から『そんなに実験したら。出荷前に壊れちゃうよ!』と言うと、彼らは『何百回、遊んでも大丈夫!』と笑っていました。楽しい仲間たちです。
