特注椅子の作り方

椅子やソファのウレタンって何種類もあるのですよ。固さ弾力性が多品種あり、それに厚みが加わると、倉庫内のウレタン 資材は山の様にあるんです。でもこれって大量にあると発火の心配もあり、家具工場としては一番気を使うところです。

なぜこんなに種類があるのかというと、それは座り心地に影響するからなんです。なのでもしも用途を間違えると、形は同じでも全く違う商品になってしまいますね。

そこで私の工場では、ウレタンの品質別に色を分けて使っています。同じ色のウレタンを使うと、もし間違った材質を使ってしまっても視覚で分からず間違えたまま出荷してしまうからです。写真の椅子も面によって色がバラバラですよね。こうやって品質管理の効率をアップさせているのも、多くの生産をあげる技の一つでもあるのです。

多品種少数でも対応できる様に、一人一人の職人が写真の様に責任を持ってウレタンをカットしている、これがこの工場の強みです。

椅子のウレタンカット

この記事を書いた人

鈴木隆義